
先生…お願い。早く治して・・・
第58章 揺れ動く気持ち、そして期待
夕飯を食べ終え、回診の時間が近づく…。
今は石川先生の顔を見たくない
でもきっと先生は私があの場所にいた事気づいてないよね?なら、いつも通り…いや、いつもと以上に笑っていよう…そう決めた。
そしてその時は直ぐにやって来た
トントン
石川先生だ…
宮田はいつものように病室から出て行く。
『あっ、先生!!』
私は嬉しそうに微笑んだ
「……。」
一瞬の先生の間が嫌で
『ねぇ〜、先生?来週から本当に学校行けるんだよね?私、今日は夕飯残さないで全部食べたよ!体力つけなきゃって思ってね』
「…全部食べたなんて凄いな。この調子なら行けるよ。」
『良かったぁ〜!』
私は嬉しそうに笑った
