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先生…お願い。早く治して・・・

第14章 涙の告白

石川は綾の肩に手を置くと、

「ああ見えて司馬先生、心配してるんだよ…君のこと。」

そう言って微笑むと

先生は歩き出した。

私は先生の後をついて行った。


院長室の中には違う部屋へと続くもう一枚の扉があった。




『あれっ…、私…、ここ知ってる……。』


なんかそんな気がした。


「ここは院長専用の診察室だよ。進美外科を作った時、内装も全て変えちゃったから雰囲気はだいぶ変わっちゃったけどね、きっと君が小さかった時に診察しにきたんだろう。当時の院長、僕の父が…」


そう言ってニコっと微笑むと、


「さっ、中に入って!中は昔とは全然違うはずだよ」



恐る恐る中に入るとそこは、診察室を全く感じさせない部屋だった。

真っ白な壁に
薄いグレーのふかふかの大きなL字型のソファーに白のテーブル、診察用のベットもあるが、変に緊張させるような医療機器は見当たらない…。


「座って。寒かっただろう」


『先生っ!…これ…、ありがとうございます』

私は羽織っていた白衣を先生に渡した。


「うん」

ニコっと笑うと、先生は受け取った白衣を羽織った。


「紅茶でいい?今、温かいの淹れるからね」



『先生!』



「ん?」


石川が振り向くと、綾は石川の目をしっかり見つめ、


『先生、ちゃんと言って!私…、悪い病気なの?』



勇気を振り絞って聞いた綾の顔は不安で一杯だった。


「そうじゃない。。昨日の怪我のせいだよ。」


『本当に?だって…、、怪我をしたのは腕なのに…』


「本当だ。」

彼女の両肩に手を置き、ソファーに座らせた。



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