
先生…お願い。早く治して・・・
第66章 先生との初デートなのに…治療?(後編)
石川は赤く色ずく綾の頬に手を当てると、優しく涙の跡を拭った。
「目まで真っ赤だよ」
『だって…凄く痛かったし、こわかったんだもん…』
「俺?それとも…治療?」
『両方…。』
「じゃあ、今も先生の事怖い?」
綾はブルブルっと首を振る
「本当?」
『うん。普段の先生は怖くない………すき…。…先生は
?』
石川はニコッと微笑むと
「俺は、普段の綾も、治療頑張ってる綾も、直ぐに治療嫌だって逃げちゃう綾も…全部好きだよ。」
