
先生…お願い。早く治して・・・
第72章 石川先生は不在
一通り診察を終えると石川は
「綾ちゃん、ごめん。
先生、仕事で学会に出席するから明日から3日間いないんだ…。だから、その間の診察は司馬先生と高梨先生が交代で診てくれるからね」
『えっ!そうなの…?』
少し不安そうな顔で石川を見つめた
「心配しなくても2人とも、綾ちゃんの事はよく知ってるから大丈夫だよ。」
石川は優しい微笑みで返す
『…うん。』
それでも不安は残るが綾は小さく頷いた
石川は綾の視線に合わせ、真剣な表情を向けると
「いいかい?…もしも痛くなったりしたら、高梨先生か司馬先生にちゃんと言うんだよ!」
『……。』
正直不安しかない…
「先生がいないからって、絶対に我慢しちゃ駄目だよ。いいね!約束出来る??」
『……。』
