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先生…お願い。早く治して・・・

第74章 久々に石川先生と高梨先生とのダブル治療(前編)



もうこうなると、この先の治療が分かっているだけに恐怖しかない


先生達も、こんなに逃げて来た私をこれ以上放置するわけにもいかないのだから
絶対に離してはくれない…



見たくはないが、石川先生が引き寄せたトレーには既に何本もの注射器が並んでいるのが見える




「…そろそろいいかな〜」


石川は独り言の様に呟くと


注射器を手に取り
手早く胸の膨らみにアルコール消毒をする


「今から麻酔かけていくからね。」



そう言うと胸の膨らみにゆっくりと針が刺さる





先程の塗麻酔のお陰であまり痛みは感じないが、身体に力が入り嫌な鼓動が大きく波打つ





「大丈夫かな? もう終わるからね…」



ゆっくりと麻酔液が打たれる中、石川先生は私を安心させようと優しく声を掛けてくれた


















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