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第2章 バイト先の友人

あんな事があったにも関わらず、鈴木は相変わらずあのゲームで遊んでいる様だ。

性懲りもない。

後で知った事だが、あのイベントはスキップ出来るのだそうだ。

しかし、中には遺体の愛好家達が居て、そのイベントをスルーせずに、毎回画像を保存し同じ趣味の奴と交換したり、サイトに展示したりしているらしい。

腐っている。

ってか、お前らが腐れ!

俺はそう思わずには居られなかった。

どうやら、俺は結構な感情移入タイプらしい。

まぁ、俺の事は置いておいて、鈴木の事だ。

俺が3日楽しんだら解放する様にアドバイスしたにも関わらず、1ヶ月程度遊んでは放置しているらしい。

鈴木よ。

お前も腐ってしまえばいいよ。

俺達はまだ知らなかった。

このアプリが微妙に現実世界とリンクしている事に。

それを知るのは、ある少女が俺達の働くコンビニに現れた時だった。

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