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第3章 彼女

俺のシフトは大抵夜中(何故なら時給がいいから!)なのだが、この日は昼には入れる奴が居なくて、代わりに出る事になった。

俺の働くコンビニは高校の近くにあり、通学前の時間や放課後の時間になると、生徒達で時々賑わう。

俺は差し出される品物をレジに通し、列に並んでいる奴らを捌いていく。

並んでいる列の中に、見覚えのある顔があった。

“ドクン”

心臓が大きく脈打つ。

その見覚えある顔とは…。

かつて俺が『調教DOLLS』と言うゲームで凌辱した恋奈だ。

彼女にそっくりな女子高生が、列に並んでいた。

偶然似ているだけなのだろうが、驚きを隠せない。

恋奈を凌辱した3日間を思い出す。

最初の内は嫌がっていたが、最後の日は俺にお強請りする様に蜜を滴らせ自分のおまんこを開いて見せた恋奈。

ツンと尖った乳首を舐めてやると、身体を震わせながら可愛い鳴き声を上げる恋奈。

ああ、でも彼女は違うんだ。

あの恋奈じゃない。

「すみません。あの?」

ああ。

声までそっくりだ。

俺は思わず恋奈の名前を呟いた。

すると彼女は『えっ?』と言う表情で、俺の顔をまじまじと見た。

俺だよ、恋奈。

君の御主人様だよ。

そう言いたかった。

でも、危ない奴だと思われるのが関の山。

それに、どんなに似ていても。

例え名前が同じだとしても。

彼女は唯のモデルであって、あの恋奈じゃないんだ。

俺はそう思った。

彼女は会計を済ませると、一度チラッと俺を見て、友達と店を出て行った。

その後の俺は、恋奈の事ばかりを考えていた。

駄目だろ、俺!

バーチャルとリアルの区別がつかない程、頭がやられちまったのか?

俺は22時迄のシフトをきっちりこなすと、裏口から出て帰宅する為、チャリの施錠を外した。

「御主人様?」

背後から、幻聴が聞こえる。

昼間、恋奈にそっくりな子に会ったからなのかな。

恋奈の声が聴こえるよ。

俺、相当疲れてるよな。

うん。

昨日の22時からぶっ通しだもんな。

そりゃあ、疲れるわ。

俺がチャリを跨ごうと脚を上げかけた時だった。

“ドスッ”

背中に鈍い衝撃。

何これ。

俺、刺されたの?

ん?でも痛くないぞ?

ってか、この腰に回っている手は何?誰?

俺は思い切って後ろを振り返ってみた。

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