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第6章 俺の決意

「俺、許せないんだ。俺達にきちんと説明をせず、恋奈みたいな女の子や女の人を騙している事務局が。だから教えてくれないか?俺は彼等の闇を暴きたい。何処まで出来るかは分からないけれど…」

「アキちゃん…」

「教えてくれ!恋奈は拠点を知ってるんだろう?」

「知ってるけど…本当にやるの?」

「やる!ひょっとしたら恋奈だってそんな目にあってたかもしれないんだ。それは絶対に許せない!」

「アキちゃん…アキちゃんって本当に優しいね。優し過ぎるよ…」

「俺は優しくないよ。優しいと感じるなら、それは俺が恋奈を大好きだからだよ」

「アキちゃん!私もアキちゃんが大好きだよ!」

「恋奈♥」

「アキちゃん♥」

「はいはい、イチャラブするのは後にしてくれよな?」

「悪ぃ」

「ところで拠点を知ったとしてどうするの?」

「警察署にリークするとか?」

「信じてくれるかな?」

「分からない。けど、こいつのスマホと行方不明者公開サイトを見せるしかない。んで、鈴木よ?」

「なんだ?」

「お前も色々と取り調べを受けるかも知れない。だが、お前は事実を知らなかったんだ。だから正直にそれを話せ。いいな?」

「ああ…」

「それから、ネットで現実社会とリンクしている事に気付いている人がいないか調べて、出来れば協力して貰えないか頼んでみて欲しい」

「分かった…」

「これが解決すれは、きっと眠れる様になる。だから頑張ろうな?」

「ああ。有難う」

「じゃあ、宜しく頼むぜ!それから眠れないんだったら、カプセルとかサウナとか人の多いところで寝てみろよ?寝られるかもしんねーぞ?」

「そうだな」

俺と鈴木は役割分担を決め、別れた。

俺は恋奈と調教DOLLSの運営事務局が入っているビルに向かった。

「恋奈はさ、あのトップ画面の洋館には行った事ある?」

「うーん?ないかな。いつも事務局の中で撮影してたから」

「そうかぁ…。俺さ、あの建物は実際に有って、本当に監禁されている人が居るんじゃないかって思ってんだよね」

「なるほど。あっ!あそこのビルだよ」

恋奈の指が示した方向の建物を見ると、何の変哲もない雑居ビルだ。

しかし、おかしい。

恋奈みたいに事務局の中で撮影している人達が居るとして、一体何人くらいがあの中で撮影出来ると言うのだろう?

目の前ビルはそんなに大きくはない。

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