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橙の傷

第4章 あの日から ※博人side

「実際さ、博人的にはどうなのよ。考えちゃうでしょ?」

女口調で言ってくる恭介にあきれた顔になる。

「妹でも、妹じゃないんだぞ?」

心の中をこいつは刺激する。

本当は見透かしまくっててこう言ってくることを知ってる。

「うるせぇ。」

そのまま顔を背けると、教室のドアのところに橙乃がいた。

「お兄ちゃん」

手招きをする橙乃に男も女も振り向いた。

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