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橙の傷

第5章 爆発

「んっ…」

「痛い…?」

眉を潜める私の反応にお兄ちゃんが気遣う。

「お兄ちゃんだから、大丈夫」

そういう私に少し、不機嫌そうな顔をする。

「博人。」

「え?」

「名前で呼ばないと、お仕置きな。」

そういって、私の中にゆっくりと二本の指を沈めてぐにゅぐにゅと動かした。

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