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橙の傷

第6章 補習

「ただいまー…。」

補習の帰り道ではたっぷりこってり絞られた。

まさかあんなに話させられるなんて…。

ローファーを脱ぎながらお兄ちゃんのおかえりが無いことに疑問を持つ。

「おにいちゃん?」

リビングにはいると机の上に置き手紙があった。

≪サークルに顔出してくる。7時には帰る。
博人≫

「そっか…。」

少し、ほんの少しだけ、寂しい。

だって昨日はあんなに一緒にいたから…。



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