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橙の傷

第8章 告白

「初対面だよね?なんで?」

「なんで…って…」

ますます顔を赤くしてしまう御手洗君。

同じ色のネクタイだから同い年だとは思う。

でも、接点なんて…。

「ひとめ、ぼれ。」

その言葉に目を見開く。

「かわいいって、思った。そっから。」

視線を恥ずかしそうに泳がせて、頭の後ろをかく。

ひとめぼれ…。

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