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橙の傷

第8章 告白

私もお兄ちゃん、博人に、ひとめぼれだったんだよね…。

思わずにやけそうになって顔を引き締める。

「御手洗君。」

そう、私が好きなのは。

「私、好きな人がいるの。」

お兄ちゃんだから。

「だから…」

「そいつとは、付き合ってんの?」

御手洗君の真剣な表情と言葉に胸をえぐられる。

私たちは…私たちの関係は…?


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