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橙の傷

第8章 告白

引っ張られたまま昇降口まで走って、靴を履き変えるのさえ急かされる。

金髪ピアスのこわい印象なんか吹き飛ばすような無邪気な笑み。

お兄ちゃんはこんな風には笑わない。

意地悪な笑みとか甘くてとろけそうになる笑みとか思わず吹き出して笑うとことか…。

「よし、行くか!」

こんな風に強引でもない。

お仕置きの時は強引だけど…。

絶対に私に合わせてくれる。

それは先に私がわがままを言うからなんだけど…。



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