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君と僕の見ている風景

第6章 新生活

ー翔sideー


「いただきまぁす」


潤「頂きます」


「ん、味噌汁美味しい♪」


温かい味噌汁か喉から胃袋を包んだ。
俺の大好きな油揚げと豆腐の味噌汁。
そして2人で作った初めての料理。


潤「翔頑張ったからな。凄い美味しい」


「でもおにぎりぐちゃぐちゃになっちゃって…」


潤「美味しいよ?」


形の悪いおにぎりを潤は笑顔で食べてくれた。


テーブルの向こうに潤が居る。
もうすぐ…この場所に1人増える。
そう考えると胸が熱くなった。


潤「翔?どうした?」


潤が顔を傾げながら俺を見つめた。


「もうすぐ増えるんだなーって…ここに」


潤「………そうだね。こうやって落ち着いて食事するのも何ヵ月かだろうね。子供達が居るとわちゃわちゃしてそれも楽しいだろうな」


た、達?


「潤…達って…」


潤「ん?子供達…」


「な、何で複数形?」


潤「だって…俺子供は3人って決めてるから…」


は!?


俺の味噌汁をすする手が止まった。


「お、俺3人も産まなきゃならないの?」


潤「うん」


うんって…さらっと爽やかに言うなよ。


「俺1人で充分だと思うんですけど…せめて2人」


潤「一人っ子は嫌だよ。可愛そうじゃん。俺姉ちゃん居てくれてすげー良かったし。それにさ…」


「………それに?」


潤「俺翔のとこの3兄弟見ててさ…いいなぁって思ってた。3人の関係性とか…バランスとかさ。翔の兄弟だからっていうのもあるかもしれないけど…だから…男・女・男の3人欲しいんだよね」


「ちょっ、性別まで指定すんのかよ!どんだけ亭主関白なんだよ」


潤「宜しくね奥さん」


おにぎりをひらひらかざしながら潤はそれを頬張った。


3人か…。
1人でも不安は尽きないのに3人て…。


でも…潤が望むなら。


家事も料理も最悪な俺だけど…でもそんな俺を潤は選んでくれたんだ。愛してくれてる。
だから…叶えてやってもいいかな、なんて心の中で思った。
口には出してやんないけどね。

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