テキストサイズ

君と僕の見ている風景

第9章 結婚式

扉の先には…赤いバージンロード。

拍手で迎えたのは…俺達の大好きな顔ばかりだ。


俺の家族。
潤の家族。
嵐のメンバー。にのは後ろの方でビデオを回しながら手を振っていた。


そして祭壇に目をやると…そこには笑顔で俺を見つめる…世界で一番…愛しい人。
黒いタキシードを身にまとった潤が…俺を待っていた。


ゆったりと、父さんと一緒に祭壇に歩いて行く。


「………父さん…」


翔父「ん?」


俺達は回りに聞こえない位の小声で話をした。


「………今までお世話になりました。ありがとうね」


翔父「………」


返事の代わりに鼻を啜る音が聞こえた。



祭壇の前に立つと、潤が手を出し、お父さんが握った俺の手を潤へと渡した。


翔父「翔を頼んだよ」


潤「はい」


そして父さんは席に戻った。


俺達は向かい合い、潤が俺の両手を握る。


潤「驚いた?」


「………うん。でも…最高に嬉しい」


牧師さんが前に立ち、話を始める。
でも…俺は目の前の潤がキラキラして格好良くって…全然耳に入らない。


潤の目にも涙が光り、俺もそれにつられて涙が溢れた。


牧師「松本潤さん。貴方は櫻井翔さんを妻とし、病める時も健やかなる時も…決して変わらぬ愛を誓いますか?」


潤「はい。誓います」


力強く、はっきりと、潤は俺を見つめながら答えた。


牧師「櫻井翔さん。貴方は松本潤さんを夫とし、病める時も健やかなる時も…決して変わらぬ愛を誓いますか?」


「はい。誓います」


俺もはっきりと、潤を見つめながら答えた。


牧師「では、誓いのキスを」


潤が一歩、俺に近付く。


潤「………愛してるよ」


「俺も。愛してる」


俺達は顔を寄せ、キスをした。
ふんわりと、そのまま飛んで行きそうな位、優しいキス。
そしてそのまま潤に抱き締められた。


潤「一生…離さないから。約束」


「………うん。離さないで」



大好きな人達の見守る中、俺達は永遠の愛を誓ったのだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ