君と僕の見ている風景
第9章 結婚式
ー和sideー
まだ3月だというのに、神様がこの2人を祝福してくれている様な小春日和の中、チャペルの外で新郎新婦は皆にライスシャワーを浴びせられ祝福されていた。
翔さん…本当に綺麗だな。
俺は人だかりから少し離れた所でビデオカメラを回し続けた。
結婚か…。
きっと俺には一生縁の無い事なんだろう。
これまで付き合った男も女も…何処か完全に心を許せない自分が居て。結局長続きしないまま終わってた。
だからだろうか。
同じ様にそういう物に興味なさそうな智との関係が想像以上に居心地良いのは。
それまで苦痛だった自分の時間を割く事も、一緒に朝を迎える事も、智とは…楽で仕方無い。
これも…愛?まさか、ね…。
楽なのは相葉さんも同じだし…。まぁたまにウザイけど。
「にの」
声を掛けられそっちに目をやると、いつの間にか花嫁さんが私の目の前に立っていた。
「翔さん」
翔「今日は…ありがとね」
「いえいえ。おめでとうございます」
翔「はいこれ」
「え?」
ポンと俺の手に渡されたのは…翔さんが持っていたブーケ。
「………」
翔「次はにのの番だよ」
「はい?」
それだけ言うと翔さんは旦那様の元へと戻って行った。
「………」
ブーケを持ったまま何気に智の方に視線を移す。
「ぷっ…」
さっきまでライスシャワーをかけながらワイワイやっていた俺の恋人は、教会の階段に腰掛けでぼんやりと空を眺めていたのだった。
まだ3月だというのに、神様がこの2人を祝福してくれている様な小春日和の中、チャペルの外で新郎新婦は皆にライスシャワーを浴びせられ祝福されていた。
翔さん…本当に綺麗だな。
俺は人だかりから少し離れた所でビデオカメラを回し続けた。
結婚か…。
きっと俺には一生縁の無い事なんだろう。
これまで付き合った男も女も…何処か完全に心を許せない自分が居て。結局長続きしないまま終わってた。
だからだろうか。
同じ様にそういう物に興味なさそうな智との関係が想像以上に居心地良いのは。
それまで苦痛だった自分の時間を割く事も、一緒に朝を迎える事も、智とは…楽で仕方無い。
これも…愛?まさか、ね…。
楽なのは相葉さんも同じだし…。まぁたまにウザイけど。
「にの」
声を掛けられそっちに目をやると、いつの間にか花嫁さんが私の目の前に立っていた。
「翔さん」
翔「今日は…ありがとね」
「いえいえ。おめでとうございます」
翔「はいこれ」
「え?」
ポンと俺の手に渡されたのは…翔さんが持っていたブーケ。
「………」
翔「次はにのの番だよ」
「はい?」
それだけ言うと翔さんは旦那様の元へと戻って行った。
「………」
ブーケを持ったまま何気に智の方に視線を移す。
「ぷっ…」
さっきまでライスシャワーをかけながらワイワイやっていた俺の恋人は、教会の階段に腰掛けでぼんやりと空を眺めていたのだった。