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いつまでもここに居て

第11章 372回転のPower source[13]



□大野part□

雅紀が元気になってよかった。

俺はニノと一緒に雅紀の退院祝いを買いに出かけている。

ニノはラジオを掛けながら、流れてくるBGMを口ずさむ。

「ってなわけで。この曲ブルームーンラパルマでお送りしました。
この曲の題名、ブルームーンは皆様ご存知だと思いますが、パルマという小惑星を知っていますか?
とても小さい小惑星の中で比較的に大きい星です。
小さな光を彼、オーギュスト・シャルロワによって見つけられたのです。
ですが、小惑星というものは最後は吹き飛んで存在しなくなるのです。こんな小さな星にも人々は名前を付け、明日も見られる事を願うのです。
しかしこのパルマという星つい最近まで寿命が来ると言われていました。しかし、何かしらの理由によってまた寿命が伸びたのです。…何故この星は生き延びたのでしょうか?光でしょうか?太陽光?それとも…」

「「待ってくれる人がいる。からかな」」

俺の声とMCの声が重なった。
「おお…今かぶりましたねえ…知ってたんです?」
「ううん。知らないよ。けど、なんとなくそう思ったんだよ。」




車はそのまま走っていく。


明日も雅紀に会えるから、これからもまだまだ生きる気力は湧いたままだ。


END

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