いつまでもここに居て
第12章 ※Immoral game[31]
俺らはゲーム機の売り場に着いた。
「良い?リーダーはしゃべらなくて大丈夫だからね?じゃあ行くよ?」
「うん………」
――――
――
―
ゲーム機を無事に買い終わった俺らは駅の近くベンチに座っていた。
「……はぁ……。」
思わずため息が漏れた。
「疲れたよね?お疲れ様、飲み物ぐらいなら買ってきてあげるよ。此処で待ってて?」
そう言って俺を一人置いて行った。
しばらく落ち着きを取り戻していた時に3人くらいの男に囲まれた。
「ねぇ?今一人なの?一人ならさ一緒にカラオケいこうぜ?」
と声を掛けられた。
こんな奴らと行くつもりは無かったので横に首を振った。
「何?恥ずかしいの?大丈夫だって!」
とぐいっと引っ張られそうになって
「止めて」と声を出そうとしたが、
それは言ってしまえば男とばれてしまい反対に大変な目に合う。
ひたすら首を振って腕を払うと男は激怒した。
しかも腕を払うと同時に高いヒールだったせいかぐきっと足を捻ってしまった。
もう痛みと怖さでどうして良いかわからずグズグズと涙を流しそうになった時、
「その子俺の連れなんだけど……?何勝手に触ってんの?」
ごめんなさいと走りだしていく男を見送ると、雅紀とニノだった。