いつまでもここに居て
第12章 ※Immoral game[31]
「雅紀ぃ…なんであんなこと…」
グズグズと涙を流しかけてる智くんを見て笑う。
「ごめん、ごめん、やりすぎたね。ほら、俺の車ここに止めてあるから乗って…」
「うえぇ…バレたらどうしようかと思っちゃったぁ…」
「ごめんね、これで許して?」
車に乗り込んで泣き出した智くんをぎゅっと抱きしめる。
「ん……。」
腕の中から凄く満足気な声が聞こえたから、多分許してくれたんだなってわかった。
「…けどさ?興奮しなかった?バレたらどうしようとかさ、背徳感半端なかったよね?」
「バカ雅紀!!!」
「あ〜!!ごめんって!そっぽ向かないでよお…!」
「もう知らない!ふん!」
…調子に乗りすぎた。
ぷんスカ怒っている智くんを宥める家路。
最後まで口なんて聞いてくれなかったのに、俺の家に帰ったら「一緒に風呂に入ってくれ」なんて言ってくるもんだから、俺は本当に愛されてるなあ~って女物の服を性急に脱がして噛み付くようにキスをしてやった。
まだ顔は頬を膨らましてしたけど、こっちを一瞬だけ見て、こらえられない嬉しさが顔に思い切り出ちゃってる智くんが可愛くて、また強く抱きしめた。
何度もしすぎて取れてしまったルージュの上からまたキスをして俺を上書きした。