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いつまでもここに居て

第13章 相合傘 濡れてる方が 惚れている[54]



「やっぱ、唐揚げ定食でしょ、」
「ニノ〜…いやいや、ここは鯖の味噌煮に限るね」
「あっ、でもそっちも美味しそう…」
お店に入ると沢山のメニューに悪戦苦闘。
いつも潤が頼んだものを頼むのだが、今日は自分で決める。と決心したものの選べない。

「ふふっ、ニノそしたら半分こしよ。そしたらどっちも楽しめるでしょ?」
「あっ、うん…あ、ありがとう…」
「うん。いーよ、なら頼むね?」
潤はふ、と笑うとベルを鳴らした。

「お待たせしました。唐揚げ定食になります。」
目の前に現れた唐揚げ定食。
食べたいものが目の前にあるって幸せだな、って感じた。
いつもは魚の気分でも肉が出るような収録がいつもあるし、いざとなってみると自分が食べたいものが決められない。
けど今日は潤に任せることもなく決めた。
…なんかちょっと成長したな。俺ってすごい。

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