いつまでもここに居て
第13章 相合傘 濡れてる方が 惚れている[54]
この温度は潤の温度か、はたまたお湯の温度か。
自分の心の温度は知らずに、彼は恋というなの水分にずぶ濡れなのだった。
【相合傘 濡れている方が 惚れている】
彼ら2人はいつもずぶ濡れ。
…なぜなら、カンカン照りな日でも彼らの傘には傘から雨が降るようになっているからだ。
要するに二人ともお互いの事を惚れているのだ。
意味の無いずぶ濡れな傘を持ち、そして家に帰り、同じ風呂の中で愛を囁き合うことが2人の愛の形なのである。
END