いつまでもここに居て
第14章 ※サングリアの深海魚[54]
□二宮part□
おしるこも食べ終わり、次は鶴岡八幡宮へ。
「俺らの幸せを願いに行こう」
そう言った潤に連れられてここに来た。
「ニノ、神社では二礼二拍手だからね」
「うん。じゃ、お賽銭入れて…」
1回、2回。
パンパンと2人の息の合った拍手が木霊する。
「…。」
目を閉じ願い事を言う。
(二宮和也です。潤とこれからも一緒に居たいから俺の事を潤がもっともっと好きになれるような力をください。あと…仕事は…)
チリーン。
ふと祭壇から鈴の音が聞こえた。
「ニノ?終わった?」
「…へ?あ、うん。潤、今鈴の音したよね」
「え?聞こえなかったけど…勘違いじゃない?」
ほら行くよ。と差し伸ばされた手を握り俺達は車に戻った。
「もう夕方かあ…」
「そうだね…楽しかった。そういえば家の子とやってないし…あとリーダーとかまーくんにお土産でも買ったら帰ろっか」
「ニノ、これからがメインなのに。」
「へ?」