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いつまでもここに居て

第14章 ※サングリアの深海魚[54]



「うおおお…美味そう…」
ニノの前に現れた、まだ新鮮なしらすがふんだんに乗っているしらす丼。
それを見て目をキラキラさせている。
ニノは花より団子だな…

「あ、これ食べたらおしるこ美味しいお店あるからそこ行こう。」
「やった。おしるこいいね…」
朝から何も食べてなかったからかどんぶりを抱えて食べている。
「あはは、そんな急がなくてもしらすは逃げないよ」
「ん…そんな逃げるとか思ってないし…!」
「たとえ話だよ。」
「そっか…」
「今日は食べたいだけ食べてよ。」
「うん。」

今日はお支払いは俺。今日はニノに楽しんでもらいたいから。
嬉しそうに食べるニノを俺はまじまじと見ていた。

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