テキストサイズ

いつまでもここに居て

第3章 本当の審議を[21]



ーーーーー


ピンポンを押す。大きな家の中じゃ、このチャイムが使えてるのかわからないぐらいだ。

「ちっ…誰だよ…あっ、智くん!」
俺のことを見た瞬間顔色が変わった。

「やっほ、元気そうじゃん。「サクライくん」」

「あは…気付いてたか…いーよ、今誰も居ないから…入ってよ」

「翔ちゃんは?今どこにいるの。」
「あ?翔?今部屋に閉じこもってるよ。」

いつもの見慣れた部屋に案内される。

するとがくんと力が抜けたように、翔くんの身体が倒れた。

これもいつものこと。

翔くんは二重人格なんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ