いつまでもここに居て
第3章 本当の審議を[21]
□大野part□
「俺って我儘かなあ…」
俺を抱きしめたまま話をし始める翔くん
「なんでそう思うの?」
「智くんを独り占めしたいなって。こんな気持ちを持っちゃう俺なんてダメかな、」
「ダメじゃないよ、嬉しい」
そう言っても何か言いたそうにしていた。
「…でもいつもいつも俺に見せない顔を見せる度に苦しくなる、」
「うん」
やっと口にし始めたので、黙って聞いていた。
「智くんがニノと話してる度に…」
「うん」
「智くんが松潤とご飯食べてる時に…」
「…し、翔くん…?」
「智くんが雅紀とじゃれ合ってるのを見る度に」
嫌な予感がした。抱きしめられた体をぱっと、ふりほどき、翔くんの顔を見た。冷や汗が止まらない。
「殺したくなっちゃうよ」