ねがい*ごと
第3章 幽霊?
「…っ!」
話を聞いた七海は、やっぱり驚いた表情を私に向けた。
その晩、久しぶりに2人で寝ていると。
暗がりの中、七海は私に聞いた。
「お姉ちゃん、病院の薬はちゃんと飲んでるよね?」
「あ…最近は調子いいから飲んでない」
「だめだよ、勝手にやめちゃ!主治医の先生が言ってたでしょ?もう〜」
「ほんとに大丈夫なんだから。
それより、お父さんとお母さんは元気?」
「うん、まぁ元気。お姉ちゃんのこと、いつも心配してる…。
ねっ、お姉ちゃん。実家に戻って来てよ。
またみんなで一緒に暮らそう?」
「七海…?」