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ねがい*ごと

第6章 優しい貴方


昼休み。

カラン…

ミツコさんは、アイスティーのグラスをストローでくるくる回す。


「もう9月か。夏も終わっちゃうね…」


「そうですね」

目を伏せたミツコさんは、どこか憂いのある雰囲気を醸し出していた。

小野さんと、どうなったんだろう?

告白はしたのだろうか?


あれからミツコさんはそのことに触れないし、私も聞かなかった…。

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