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ねがい*ごと

第6章 優しい貴方


帰宅した私はソファーに腰を下ろしたとたん、激しい睡魔におそわれた。

ーーーー

はっ。
どのくらい眠っていたんだろう。


真夜中には違いない。

だって

人形を持って機嫌よく部屋の中をぐるぐる歩き回る、かわいい姿が見えるから。

私が体を起こすと、かけ寄ってくる。


少女は私にすっかりなついていた。というか、私の方が慣れたのかな。

私は手を伸ばし、その小さな体を抱き上げた。

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