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ねがい*ごと

第6章 優しい貴方


私は少女に絵本を読んでいる最中だった。


私の横に座り、真剣な表情で絵本をのぞいている。


この子がほんとは誰で


何を伝えたくて


私に会いに来たのか……。


いつの間にか私の頬を涙がつたっている。


その時


「亜沙美っ」

どこからか、優矢の声が響いた。

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