俺氏、捨て子を拾いました
第4章 夜は長いもの
「あんたねえ……本当に今のままで良いと思ってるわけ?」
「思ってるわけ……ないじゃないですか……」
「いや、検索履歴見てから言えよ」
「……」
だからって俺にはどうすることもできない。
施設も調べたりしたけど、結局のところよく分からないし、正直電話するの嫌だ。
第一ここで施設に頼んでしまったらふたばちゃんを裏切ってしまうことになる。
そんなの……僕にはできない……!!
「あんた、バイトしてるの?」
「してないです。プー太郎です」
「よく恥ずかしげもなく堂々と言えるね」
事実だもの仕方ないよ。
「取り敢えず、あんたバイトでも始めなさいよ」
霙ちゃんが、俺に向かって、さも当然のように案を出してくる。俺は少し下を向いて、そして呟いた。
「働くの嫌でござる」
「今の現状でよくその言葉が出たな!?」
「伊達にニートしてないんで……でへへ///」
「取り敢えず殴っていい?」
「え? 嫌に決まって……ぶへらっ!??」
有無を言う前に殴られました。