テキストサイズ

俺氏、捨て子を拾いました

第5章 今日は何する? 息をする




「早く朝ごはん食べちゃってくださいね!!」


 こんなに朝早く起きたのはいつぶりだろうか……からりと晴れた外、しかしそこまで気温は上がることなく涼しさを感じる。
 あ、おはようございます。夢の中でミョルニルハンマーで殺された辰海です。



「……」



 昨日の今日で実感が湧かなかったが……やはりふたばちゃんは、俺の部屋にいる。
 昨日の出来事は今日もしっかりと継続されているということだ。


 いや、当たり前のことなんだが……


 やっぱり昨日の出来事は夢だったという。俺の妄想が現実のように見えていただけだったのでは……と思ったんだが、そんなことはなかったということだ。
 つまり、俺は犯罪者おーけー把握。



 ふと横に目をやると、朝食と言われていたものがパソコンの上にちょこんと置いてある。目玉焼きだ。



 パソコンの上に乗せるなんて……やれやれ中々クレイジーなことをしてくれるお嬢ちゃんだぜ……!! これで汁物だったら関係なく発狂してたぜ!!



「辰海さん、今日は何かされるんですか?」



 台所の方からこちらの居間に向かってくるふたばちゃん。
 どうなんだろうと不思議そうな顔を見せているが、その質問は愚問だと思うの。



「息をしようと思う」















「えっ?」



 冷めた反応をありがとうございます。気持ち良いです。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ