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俺氏、捨て子を拾いました

第5章 今日は何する? 息をする




「コロッケうましですね!! 辰海さん!!」


「うましだな」


  2人で楕円形コロッケを貪り食べながら、商店街独特の温かい雰囲気にほっこりする俺とふたばちゃん。
 吐きそうだった俺の身体は今も吐きそうだが、少しマシになった気がしないこともない。



 多分気のせい。



「辰海さん、あのお店はなんですか?」



 狭い通路にある民家と民家の間のような場所にある。謎のお店。すけガラスなのでよく見えるが店内には掃除機やらテレビ……スマホなんかも置いてある。



 いや、本当に分からないから聞かないで。



「ガラクタ売ってますよ! 辰海さんの持ってるガラクタ!!」



 ふたばちゃん、あの、テンション上がってるのは分かるけどね? 店の前でガラクタ売ってますよって言っちゃダメよ? 本当に。社会的に死ぬの俺だけだからね?



「多分、ガラクタ屋さんだよ。うん、関わっちゃダメだ」



 便乗してガラクタ屋さん言いました。だってガラクタにしか見えないもの。粗大ゴミ屋さんかな?




 すると、後ろからポンと肩を叩かれる。
 俺は、反射的に後ろを振り返った。



「ガラクタ屋さんにようこそなんだZE!!★」



 アフロ頭でハート型のグラサンかけてるおっさんが超ハイテンションで左右に腰振りながら、俺に笑顔で挨拶してきた。



 なんかやばい奴に絡まれた……!!







 

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