俺氏、捨て子を拾いました
第6章 金がない。
お店という名の牢獄から脱獄した俺。外の世界は俺にお帰りと言っているようで気分は清々しい。
シャバの空気はやっぱりうめえなぁwwwwwwwwソロモンよwwwwwwww私は帰ってきたwwwwwwww
「あんたのせいで私まで帰ることになったじゃないか」
俺の後から店を出る霙ちゃんは若干不満そう。なんだよ俺と一緒にこのシャバの空気を感じて喜び分かちあおうよ。
「なんでそんなに残念そうなんですかねえ」
まさか、この女。あのダルザンギに忠誠を誓ってるからもっとこき使ってほしいとかなのか……
かわりに俺がこき使ってやんよwwwwwwwwおらwwwwwwwwちんこなめろwwwwwwww
「あんたと一緒でお金がないからだよ……なんでそんなにのんきに構えられるんだあんたは……」
「ふふ、俺ぐらいになると精神が神の領域にきてるから慌てる必要はもはや皆無なのですよ」
「本当だ。精神が腐ってるからそんな訳の分からないこと言えるんだよな納得だ」
なんでそんな酷いこと言うん? ねえ、なんでなん?
俺が心の底から落ち込んでいると霙ちゃんはここぞとばかりに連撃を繰り出す。そう、こいつは俺を地に落とす算段は用意していたようだった。
「言っとくけどあんた明日からあそこに毎日だからな、忘れんなよ」
衝撃的なその言葉に霙ちゃんの顔を見て渾身の歪んだ顔をして、数秒間見つめることしかできなかった。
「……死ねと?」
「うん」
くぽあwwwwwwww霙たんに肯定の死ねと言われましたwwwwwwww辰海wwwwwwww明日首吊って脱糞して死にますwwwwwwwwぶりぶりwwwwwwww
俺は帰ってふたばちゃんに泣きつこうと決心した。