俺氏、捨て子を拾いました
第7章 みつばじゃないよ、ふたばだよ
「やらぁああああああ!!! いぎだくなぃいいいいいいい!! やらぁあああぉあああ!!!」
辰海さんが仕事に行き始めて早3日程経ちました。辰海さんは相変わらず仕事に行きたくないようで、泣きじゃくりながら、駄々をこねる子供のようになっています。正直みっともないです。
ドフッ!!
あ、東大さんが今日も今日とて辰海さんのお腹を殴りました。最初は動揺していた私も、こうも同じ光景を見ていたら怯えることもなくなりました。慣れとは怖いものですね。
「それじゃ、行ってくるよふたば」
東大さんは辰海さんの身体にロープを括り付け引っ張っていきます。
東大さんはなんだかんだ言って面倒見の良いお姉さんです。
正直、辰海さんも東大さんもいないこの家は寂しくて心細いですが、お二人には頑張ってほしいと心から思ってるので、私は笑顔で送る言葉を言おうと決心しました。
「行ってらっしゃいです!!」
私に出来るのはこれぐらいです。
辰海さんは気絶してるので関係ありませんが、