
淫乱なあの子
第4章 生意気年下転校生
「もう帰ろうかしら」
今は丁度お昼の時間
後は午後の授業だけだけどもう飽きてきちゃった。
久々に登校したからかあたしを休み時間ごとに見に来る人達の目もウザったくてしょうがない。
鞄を手に取り、お弁当を出し始めた生徒達の間を抜けて教室から出る。
学食に行きはじめる生徒達が今日も騒がしい。
いや今日は朝からなんだか学校自体が騒がしい。あたしが来ていない間に何かあったのかもしれない。
そう思って聞き耳を立てながら校舎を歩いていく
「ねえ、さっき廊下を彼が歩いてたよ」
「私も見た!!やっぱ凄い美形!」
「だよね!こんな時期に転校なんて不思議だけどイケメンならもう何でも良いよねぇ〜」
「そうそう…一年なのにちょっと妖艶な雰囲気が…」
どうやら噂の中心は一学年下にきた美少年転校生らしい。
そこまで噂されちゃう転校生の顔はちょっと気になるけど興味はない
