テキストサイズ

腹黒ドS王子の愛する人

第7章 家族

不意な言葉に涙腺がゆるむ。



「まぁ、いつかはもらいに行きますけど。」


そんな不吉なことを言って西条が不敵に微笑む。

くそ!こいつめ!!



「はぁ....もう好きにしろ。お前なら葵を任せてもいい。」



その言葉に当たり前ですとでも言うように笑うと西条は頭を下げた。









ガチャっ.....


「話終わった?」


いい感じに慧と葵が帰ってくる。

葵はしたを向いて立っていた。




「葵、西条のこと、認めてやる。」



その言葉にほんと?と葵は顔を上げると泣きそうな顔になっておれに抱きついてくる。



別にお前たちの関係を認めたわけじゃないのに、そもそも葵が好きって言わないから付き合ってもないんだろ?


なのにこんな風に西条のことで怒るなんて好きと言ってるようなものだろ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ