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腹黒ドS王子の愛する人

第7章 家族

葵はある日言った。



兄ちゃんに迷惑をかけたくない。愛想をつかされたら俺は捨てられると。




そして両親が死んでから初めて泣いたんだ。




「俺....一人は嫌だっ.....」




俺の何を犠牲にしてもいい、将来だってこいつのためならなんだって頑張れる。


葵は俺の全てにかえても守る。












懐かしい日を思い出して俺は目を細めた。


「葵が頼るのは、もう俺じゃないのかもしれないな。」


そんな言葉に西条がゆったりと答える。


「そんなことないと思いますよ。俺が負担できるのはほんの一部です。葵の過去は何も知らないし、それも含めて葵を支えてるのは桃史さんです。」

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