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腹黒ドS王子の愛する人

第9章 亀裂

終夜side





うぜーんだよっ....!!








最後に葵に言われた言葉を思い出してまた沈む。





「あんな迷惑かけてたなんてな....」




いつもあいつは何も言わずに俺に付き合ってくれたけどそれがあいつを苦しめてたのか?



「けっこークルな。」






自嘲的な笑いがこみ上げる。





これで俺の片思いも終わりか。









最後にあいつが残して行ったシャツを見つめる。


忘れてったんだよな。







これで最後にする。




お前を縛るのも終わりにするから。









最後の希望を乗せて俺は葵にメールを送った。

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