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腹黒ドS王子の愛する人

第9章 亀裂

胸まである長い髪、大きな瞳に白い肌。
スラリとした手足。




すごい美人だ......







「?どちら様ですか?」


突然の美和子さんからの問いかけに動揺しながら答える。

「あっ、えっと西条の友人の北浜っていいます。」





友人という単語が心に突き刺さる。


欲張るな、俺はただの友人だ。








「友人?珍しいわね。」




少し微笑みながら西条を見る美和子さん。




その仕草だけでも美和子さんと西条がいかに仲がいいのかわかる。




「遅れてごめんなさい。西条の同期、椎葉美和子です。」






そう言うとまた美和子さんは綺麗な顔で笑った。





なんて綺麗な人なんだ、これなら西条が好きになっても理解できる。

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