腹黒ドS王子の愛する人
第9章 亀裂
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「できたよ!葵くん!」
しばらくして美和子さんが嬉しそうにオムライスを運んできた。
「美味しそうです。」
そんな美和子さんを見て俺も自然と顔が緩む。
「俺も運びますよ。」
「えーいいよ!」
「遠慮しないでください。」
本当に大丈夫!と遠慮する美和子さん。
本当に大丈夫かな?さっきももの落としたのに。
「葵。」
不意に西条に名前を呼ばれる。
「お前はこっち。」
そういうとまた西条は俺を目の前に座らせた。
もちろん西条の横は美和子さんだ。