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腹黒ドS王子の愛する人

第1章 第一章




「おいてめぇ!!ぶつかっただろう!!」



うるせぇ、こっちは買い物にきただけなんだ。でけェ声で騒ぐなよ。


「きいてんのか!」


きいてるよ、相手すんのが面倒なだけだ。



「てめぇっ...!!シカトしてんじゃねえよ!」



目の前に立つ三人の男たちの機嫌が一層悪くなったのがわかる。


でもよ、道歩いてて肩当たっただけでどうしてこんな路地裏に連れ込まれんだよ。



「すいません。」


これ以上相手を刺激しないようにおとなしく謝る。



「あーあ!これぜってー骨いったわ。慰謝料払えよ。」



リーダーっぽい男がわざとらしく顔をしかめ俺の顎を持つ。


ふざけんな。どんだけもろいんだよ。


「お前いい顔してんだから身体で払えよ。」

「なにいって...!?」

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