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腹黒ドS王子の愛する人

第1章 第一章

「ほんとごめん。」



さらりと西条さんの、いや西条の手が俺の髪に触れる。


きもち.....




「ってさわんな!!」

あぶねぇ!流されるとこだった!!




「ほんと強情だな。飯食えるか?」


「え、飯?」


「鍵かけずにでてくのも出来ねーし勝手に使った。悪かったな。お前起きたら腹減ってると思って。」





西条ってよくわかんねー。俺にやったことは最低なくせに絡まれてるとこ助けてくれたりこうやって気遣って飯作ってくれたり。




「別にいーよ。ありがと。」




顔を合わせられなくて布団をかぶる。




「ほら、恥ずかしがってないででてこい。さっきもっと恥ずかしいことしただろ。」


「うるせえええええええ!!!でるよ!!!つーかここは俺の家だぞ!!」



さっき見せたような綺麗な笑顔。




おい、ドキドキすんな。こいつは最低なんだぞ。

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