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腹黒ドS王子の愛する人

第13章 平穏

「何で知ってんのか、って顔だな。さっき見たんだよ。」






「ひっ....!」





帯をほどかれ乱れた浴衣の中に榊の手が滑り込む。



西条とは違う感覚に涙がにじむ。




「やだ、やだっ......」





「一緒にいたあいつなら良くて俺はダメなわけ?」



榊の声にイラつきがこもる。






「俺の方が、長くいるのにっ」






そう苦しそうに呟くと榊のては俺のものを握った。




「やめろっ....なんで、ひどいっ.....」







「ひどい?ひどいのはどっちだよ。」





怖い、俺を見る目が冷たい。





助けて、西条。

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