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腹黒ドS王子の愛する人

第13章 平穏

「すげえエロ。」




「ぁっ.....」




チクリとした痛みが首筋に走る。



「俺のモノって証。」





新しくついたキスマーク。
それは本当に俺と西条を繋げている気がした。





「風呂はいるか。」


「んっ.....」




グッタリとして動けない俺を西条は抱き抱えて部屋に備え付けられた露天風呂へと入る。








「気持ちっ.....」


「のぼせんなよ。」






分かったと返事をしてお風呂の淵へ移動する。




顔を上げるとそこには無数の星空が広がっていた。



「みて西条!すげー綺麗!」





振り向くとそこには穏やかに笑って俺を見つめる奴の姿。




それが無性に儚くて俺は何かに気づいたのかもしれない。

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