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腹黒ドS王子の愛する人

第13章 平穏

「親父のあとを継ぐんだ。そのためには経験を積まなきゃいけない。アメリカの支店を任されたんだ。」





「そんな......」






これからの俺たちはどうなる?
やっと付き合えたのに。





日本の中の遠距離とはレベルが違う。





男女のカップルで遠距離で別れる確立は八割近く。





俺たちは?男同士ならどうなる?






ましてや、年月を重ねたカップルでもない。








「俺、西条のこと、好きじゃなくなるかもよ....?」






1番言ってはいけない狡い言葉。



それでもあいつは俺よりずっと大人だから、そんなの気にせずに自分の道を進んで行くのだろう。








「与えられた期間は3年だ。無理に俺をまてとは言わない。好きじゃなくなったらそれでいい。けど必ず、3年後にはお前を迎えに行く。絶対だ。たとえその時お前が他の誰と付き合っていようと関係ない。」







西条はグイッと俺の腕を引っ張り引き寄せるときつく抱きしめて呟いた。










「絶対に、奪い返す。」








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