☆幻想窓☆
第14章 気持ち悪いオジサンのメイドになりました❤
「ここが…浅葱様の家…」
さりなは豪華な家の前でボソッとつぶやいた……。
そう、さりなはメイドになるのだ。
この家には男が一人住んでいると言う。
早速、コンコンとドアを叩いてみた。
「はーい……」
元気の無いような声が聞こえる。
(ドア薄いな……)
ガチャンとドアが開き、男の人が顔を出した。
「私、今日からここで働くさりなと申します!」
「へい、そうですかい…よろしく
ぼくは三日月浅葱」
珍しいネームだな…っと思った。
この人は冴えないオジサンというイメージがある。
なんか…怖いし、襲ってきそうな予感もして。
男と女の2人っきり、上手く行けるかしら…
大丈夫だよ、きっと。
試験には合格したし……!
「おいで、さりな」
家に招かれる。
「わぁ……」
豪華な飾りがあらわれる…。
それを見たとき、この人は何者なんだろうと
思った。