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☆幻想窓☆

第5章 ~いやし~


そういえば…
今何時ぐらいなのかな───

甘い時間で時間感覚が飛んでいったような
気がするわ

「せんせい…」

「ん?」

「今何時ですか…?」

「…今はね、11時。そろそろ戻る?」

「そうですね」

わたしはベッドから降りた。

「白月先生…看病ありがとうございました」

「ふふ、またおいで。看病してあげる」

先生はわたしをギュッと抱きしめた─

「先生は仕事より君優先」

「白月先生…」

「姫、アイラブユー。」

最後の最後まで甘いなぁ…白月先生…!

だいすき。

「もう…照れる…」

先生はわたしを離し

「かわいい。杏珠」

「ユキヤだってかわいい」

保健室限定のカップル、ここに誕生。
                 終

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