☆幻想窓☆
第6章 某国の姫さん②
外に出た時、ほんの少しだけクラッとする。
通行人はかなり少なくなっている。
(さぁ…帰らないとね)
テルは城に向かって帰る。
テルはクラクラ状態。
誰もいない道を歩く。
歩いていると、向こうから
誰かが歩いてきた。
少しだけ走り、誰かなと思って見てみると
執事のホルだった。
(…あ…)
ホルが走ってきた。
「あら、テル様…こんなところで
お会いするとは」
「…な、なんであんたが…」
ひー。
「心配になって来たのですよ」
はぁ…?
「心配なんて…いらないし…」
つか、立つのフラフラする…
「愛しいから心配しているのですよ」
「あっそ。」