☆幻想窓☆
第6章 某国の姫さん②
「おまたせしましたー、こちらイチゴカクテルです!」
さっきの女性店員。
「ありがとう」
わたしは2杯目のイチゴカクテルを飲む。
罪悪感を抱えながらも、飲んでしまう…
甘くておいしくて よいしれる
そんな感覚と味。
これで最後にしよう。
「はぁー、おいしい」
テルの顔は赤色に染まる。
とろけちゃいそ…
イチゴカクテルはまだ残っている。
だけどお酒に弱いテルは
もう飲めない。
1杯ですでに限界を迎えていた──
「も…かえろっか…な」
酔いが早い。
お酒が少ししか飲めない体質なのだろう。
今日は無理やり飲んでしまった。
「すみませ…お会計を」
酔っていてもしゃべれるようだ。
「はいっ、わかりましたっ」
会計をした。
ベロベロに酔っぱらいながらも
お金をはらった。
「ありがとうございましたー」
酒場~イリアン~を出た。